この記事では、IELTS Speakingセクションでスコアを上げるコツをご紹介します。
Speaking 7.0を取得した筆者の経験もふまえて、特にPart3にフォーカスをしてお話をしたいと思います。
はじめに・・・
皆さまもご存じの通り、Speakingセクションでは、以下の評価基準が公式サイトで公開されています。
したがって、試験を通じて以下の基準を満たすことが非常に重要になります。
- 流暢さと一貫性(Fluency and Coherence)
- 語彙力(Lexical Resource)
- 文法の多様性と正確性(Grammatical Range and Accuracy)
- 発音(Pronunciation)
また、Speakingセクションは以下の3つのPartに分かれており、それぞれ異なるコツが必要になります。
- Part1:Introduction & Interview(趣味、仕事、日常生活などについての質問に答える)※4~6分程度
- Part2:Long Turn(指定されたトピックについて1分間準備し、2分間スピーチをする) ※準備時間1分含め計3分間(試験官からの説明時間を含むと4分程度)
- Part3:Two-way Discussion(Part 2のトピックについて試験官と意見交換する)※4~5分程度
その場でのディスカッションのため瞬発力が必要になるため、筆者はPart3の対策に最も悩みました。
今回は、対応が難しいPart3の対応方法について、筆者がSpeaking 7.0を取得した際に実践していたコツをお伝えできればと思います。
スコアを爆上げするコツ
先述の通り、Part3では瞬発力が必要になります。
しかし実際に瞬発力を高めるのにはかなりの時間が掛かってしまいますし、現実的に瞬発力が高まってくるのは留学をしてからであると思います。
そのため、留学の条件をクリアすることだけを考えれば、「瞬発力があるように見せる」ことが非常に重要になります。
どうやって瞬発力があるように見せる?
この答えは、汎用性の高い「話し出しのセリフ」を何パターンか持っておくということです。
この「話し出しのセリフ」は流暢なスピードで話しても20~30秒くらい稼げる長さだと良いと思っています。
なぜなら20~30秒の間、無意識的に口を動かすことができれば、自分が言いたいことを考える時間を稼ぐこともできるからです。
また、いきなりある具体的なトピックのことを聞かれたら、母国語の日本語であっても、アナウンサーのようにはキレイに物事を伝えられない人が多いと思います。
それだけ即興で瞬発力をもって質問に答えることは難しいということです。
皆さんも日本語で即興で答えることをご自分で検証してみると良いと思います。
実際に筆者は以下の質問に対して、自分がどう日本語で回答をするかについて検証してみました。
母国語の日本語での検証
質問例)
What are the positive and negative impacts of globalization on local cultures?
(国際化が地域の文化に与える良い点と悪い点は何ですか?)
私の日本語での回答)
えーそうですね。まあ、国際化が地域の文化に与える良い点と悪い点につきましては、すぅー、少し私が深くこのようなトピックについて、えー、考えたことは、えー、なかったんですけど、えー、もし今、今持っている考えの中でお伝えするとしたら、やはり国際化が進むことによって、やはりインターナショナルな環境になってくるので、まあ、多くの国民であったり地球に住んでいる方々が他の文化を取り入れて、そういった文化が新たにですね、醸成されていくという良い点があるという風に思っています。その反面で悪い点としましては、やはり、既存の文化というものが他の文化に浸食されてしまったり、えー、本来の価値を失ってしまう可能性がある点かなと思います。
この日本語の回答で気になるのは、「えー」、「まあ」、「そうですね」など意味をなさない言葉が多く入っているところではないでしょうか?
これこそが流暢さだと私は思っています。
もっと言えば、「このようなトピックについて深く考えたことがなかった」、「今持っている考えの中でお伝えするとしたら」等の言い回しも直接的な質問に対して意味をなしていません。
このような日本語では使えている言い回しや表現を英語での「話し出しのセリフ」に入れてあげることで、流暢さは格段に上がります。
実際の話し出しのセリフ例
実際のセリフ例を紹介する前に、この「話し出しのセリフ」を作るうえで重要となるポイントをお伝えします。
それは、汎用性高くどんな場面でも使える「話し出しのセリフ」にするということです。
また、日本語の「えー」、「まあ」、「そうですね」などに当たるhmm、you know、like、well、ahなどの表現も使いこなせることが重要です。
それでは、実際に筆者が活用していたセリフ例をご紹介します。
その1:基本的な時間稼ぎ文
- Hmm, well, you know, that’s quite an interesting question, to be honest. Ah, I’ve, like, never really thought about this in much depth before, so, um, I might need a moment to, you know, kind of organize my thoughts. But if I think about it, like, broadly, though, it does seem, you know, like, an issue with, um, multiple dimensions.(うーん、えっと、その…すごく興味深い質問ですね、正直なところ。あー、まあ、こんなテーマについて深く考えたことは、正直あまりないんですけど、えっと、ちょっと考えを整理する時間が必要かもしれません。でも、広い視点で考えてみると、これは、なんというか、その…いろいろな側面を持つ問題のように思えますね。)
その2:知識がない時の時間稼ぎ文
- Ah, well, to be honest, you know, I’m not, like, entirely familiar with this topic, but I guess I can, um, try to share my, you know, thoughts based on what I, like, know so far. Um, so, for instance, I think it might, like, make sense to look at this, you know, from a, um, general perspective. And if I had to, like, take a guess, I’d probably say ●●(あー、えっと、正直なところ、まあ、その…このトピックについては完全には詳しくないんですけど、えっと、知っている範囲で自分の考えを、その…共有できるかなと思います。例えば、まあ、一般的な視点から見ると、これがその…意味を持つかもしれないと思います。そして、もし推測しなきゃいけないとしたら、多分●●と言うと思います。)
その3:新聞などから引用しながらジョークも挟む時間稼ぎ文
Ah, well, you know, I’m not, like, really familiar with this topic, to be honest, but I think I, um, came across some information about it, like, recently. Uh, where did I see it? Hmm, I can’t quite remember, you know. Maybe it’s because, like, I’ve been, um, so focused on studying English these days to, you know, get a good score on IELTS, that I just, like, forget everything else, haha. Oh, wait! You know, I think I’ve just remembered! It was, um, from the BBC, which is, you know, like, one of the most, um, authoritative news sources in the world, and it was about ●●, I believe.(あー、えっと、その…正直なところ、このトピックについてはあまり詳しくないんですけど、たしか最近、それについての情報をどこかで見た気がするんですよね。えーっと、どこで見たんだっけな?うーん、ちょっと思い出せないんですけど…。多分、最近IELTSで良いスコアを取るために、英語の勉強ばかりしているせいで、他のことをすぐに忘れちゃうんですよね、はは。あっ、待ってください!今、思い出しました!それ、たしかBBCで見たと思います。BBCって、その…世界で最も権威のあるニュース機関のひとつですよね。それで、たしか●●についてだったと思います。)
まとめ
いかがでしたか?
これを流暢になるまでひたすら練習すれば、30秒×3回はペラペラに喋れませんか?
- 汎用性の高い時間稼ぎの「話し出しのセリフ」を使って流暢さをアピールしてみてください

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