この記事では、Speaking試験の開始前に実践することで、スコアに好影響を与えることができる行動について解説します。
はじめに・・・
IELTS Speakingセクションでは、試験時間前になると面接が行われる個室の近くにある待合室に呼び出され、その待合室で面接官に名前を呼ばれるのを待つことになります。
そして、名前が呼ばれたら面接官にエスコートされ、廊下等の導線も含め個室内のテーブルと座席の位置まで10~20m程歩くことが一般的です。
今回解説するのは、この面接官にエスコートされている数秒を有効活用するというものです。
しかし、ご存じの通り、Speakingセクションの採点は、着席後に録音を開始し、一通り受験者情報や面接官情報を口頭で記録してからでないと始まりません。
そのため、試験前にいくらアピールしたところで、それが採点に含まれることは決してありません。
でも唯一できることがあります。
それは、あなたの英語話者としての実力をさり気なく垣間見えるようにし、悪い印象になることを防ぐことです。
言い換えるならば、「この受験者は英語ができそうだぞ」と試験開始前に面接官に好印象を与えることです。
それでは具体的な方法を解説していきます。
Speaking試験開始前の行動
試験開始前の行動をより具体的に解説していきます。
面接官にエスコートされている時に取るべき行動
面接官の中には、名前を呼んで受験者をエスコートしている時に、気さくに「How are you?」などと声を掛けてくれる方が多いです。
そんな時、「I’m fine」などの簡単な一言で済ませてしまっていませんか?
非常にもったいないです。
以下の2通りがエスコートされている時にがあなたがとるべき行動になります。
- 面接官から声掛けがあれば、それに流暢に答えていく(ほぼこちらになると思います)
- 面接官から声掛けが無ければ、自分から話しかける
なぜ試験前の印象が重要なのか
なぜ試験前の印象が大事なのかをこちらで解説したいと思います。
- Part1はレベル確認の要素もあり、ある程度喋れることが分かれば早々に切り上げることもある
- 面接終了時の面接官のその場での判断でスコアが決定している可能性が高い
- 面接官は何人も連続で採点しているため前後の受験生の英語力であなたへの印象が大きく変わる
上記に記載しているように、「印象」がかなり重要になりそうなことは簡単に予想が付くと思います。
言い換えるならば、「試験官も人間です」という言葉に尽きると思います。
筆者は、恥ずかしながら、Speaking 7.0を取得した5日後に、Speaking 5.0を取得してしまったことがあります。(後日再採点を依頼し、5.0→6.5まで上昇)
私の感覚上は、面接の受け答えについては同じくらいできたといった所感でしたので、なぜ同じ人間のSpeaking能力がこんなにも異なる評価を受けるのかと頭を抱えました。
しかしその答えは簡単です。
試験官が人間だからブレが出るということです。
また、再採点で1.5もスコア上昇したことを鑑みると、再採点を担当した採点者は少なくとも6.5と判断してくれたということが分かります。
印象を良くする話法
ここでは実際に筆者が使っていた話法をご紹介します。
面接官に「How are you?」と声を掛けられたことを想定
話法例)I’m feeling great overall, except for some pain in my right shoulder. That said, I did get lost on the way to the exam venue today, which was a bit stressful. I’m just really relieved to have made it here safely. Thank you, and I look forward to today’s exam.(右肩に痛みがあること以外は体調はとても良いです。ただ、今日試験会場に来る途中で道に迷ってしまい、少し焦りました。でも無事に到着できて本当にほっとしています。今日は試験よろしくお願いします。)
面接官が無言で自分から話を振る場合を想定
話法例)I did get lost on the way to the exam venue today, which was a bit stressful. I’m just really relieved to have made it here safely. Thank you, and I look forward to today’s exam.(今日、試験会場に向かう途中で道に迷ってしまい、少し焦りました。でも、無事にここに着けて本当にほっとしています。今日は試験よろしくお願いします。)
このフレーズは、ネイティブらしくペラペラに素早く喋れるように準備していました。
皆さまもご自身でエスコートされている時の話法を作ってみてください。
まとめ
いかがでしたか?
IELTS Speakingでは、試験開始前からあなたの印象をよりよくするための工夫をしていきましょう。
- 面接官も人間で印象に左右される
- エスコートされている時に印象を良くする話法を実践する

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