この記事では、Task2の攻略方法を論理的に解説します。
はじめに・・・
Task2攻略の重要性
IELTS Writingで高得点を狙うためには、以下の理由からTask2の攻略が非常に重要になります。
- Task2は配点の2/3(67%)占めている
- Task2はテンプレート化することで、質を高めるとともに所要時間を削減できる
Writing セクションの受験戦略についてはこちらの記事でも詳しくまとめています。
攻略方法
採点基準を理解する
IELTS Writingで高得点を取る極意
こちらの記事で詳しくご紹介している通りですが、IELTS Writingの採点基準は以下の通りです。
- Task Response(タスク達成度)
- Coherence and Cohesion(一貫性と論理的なつながり)
- Lexical Resource(語彙の幅と正確さ)
- Grammatical Range and Accuracy(文法の多様性と正確さ)
したがって、上記の4つの評価基準を満たす回答が求められます。
採点基準を満たすテンプレートを作る
上記4つの評価基準の中で、テンプレートで対応可能なのは、Coherence and Cohesion(一貫性と論理的なつながり)、Lexical Resource(語彙の幅と正確さ)、Grammatical Range and Accuracy(文法の多様性と正確さ)の3つの評価基準です。
Task Response(タスク達成度)については、上記3つのテンプレート化を通じた完成物としての評価となるため、テンプレートでの対応は基本的に考えるべきではありませんので割愛します。
それではどうやって上記3つの評価基準を満たすテンプレートを作るのかを見ていきましょう。
Coherence and Cohesion(一貫性と論理的なつながり)
この評価基準を満たすためには、以下の2つのポイントが重要です。
- 適切な段落の構成
- 適切な接続詞、つなぎ表現の選択
適切な段落の構成
これは至ってシンプルですが、基本的には以下の4段落で構成していればOKです。
段落の構成をテンプレート化することは、最も最初に取り組むべきことなので、すぐに取り掛かりましょう。
①Introduction(導入)
➁Body1(主張1)
③Body2(主張2)
④Conclusion(結論)
適切な接続詞、つなぎ表現の選択
接続詞やつなぎ表現の選択で最も重要なのは、各文章を適切に補完し、スムーズな流れを演出できているかという点です。
よくある失敗として、難しい単語を入れ込もうとしたり、試験中にどの表現を使うべきか単純に悩んでしまったり、1回使った表現があると重複を避けるために悩んでしまい時間を食ってしまうというケースがあります。
接続詞やつなぎ表現は、決して難しい単語を使う必要はありませんし、あらかじめどの表現をどの順番で使うかを決めていれば、時間を取られることもありません。
以下に私がWriting 7.0を取得した際のテンプレート内で使っていた表現を全てピックアップしています。
- For example、For instance(具体例を出すとき)
- Therefore、Thus(主張を展開するとき)
- On the other hand(対比をするとき)
- However(逆説を展開するとき)
- Moreover、In addition、In other words(重ねてさらなる主張をするとき)
- According to(引用をするとき)
- In conslusion(結論を述べるとき)
筆者は、表現が複数あるものは、使う順番まであらかじめ決めていました。
例えば、具体例を出すときには、For exampleを優先的に使い、もしFor exampleを使った後であれば、副次的にFor instanceを使うようにするなどです。
また、簡単な表現こそシンプルで読み手にとっても分かり易く、点数が伸びやすい傾向があることを実感しました。
Lexical Resource(語彙の幅と正確さ)
語彙の幅と正確さを高める方法も至ってシンプルです。
難しい単語や表現を毎回必ず使うテンプレートにちりばめておくだけです。
分かり易くするために以下に具体例を挙げます。
例1)人々の中には戦争に賛成している人もいると主張したいとき
悪い例:I think that some people agree with wars
良い例:Nobody can disagree with the fact that some people agree with wars
同じことを主張しているのですが、後者の方が文字数も多く、よりネイティブらしい表現であることがお分かりいただけると思います。
例1では、赤線部分が毎回使えるテンプレートということになります。
例2)最新の調査によると、世界中で男性の割合が増えていることを主張したいとき
悪い例:According to the latest reports, the population of men is increasing all over the world
良い例:According to the latest reports from a large number of top universities and institutes, the population of men is increasing all over the world
こちらも同じことを主張しているのですが、後者の方が文字数も多く、よりネイティブらしい表現であることがお分かりいただけると思います。
例2では、青線部分が毎回使えるテンプレートということになります。
このように、試験本番で即興では出てこないネイティブらしい表現を毎回必ず使うテンプレートに含めてしまうのです。
テンプレート化してしまえば、どんなに難しい単語や表現であっても間違えようがないので、本番で語彙の幅広さのアピールと正確さの担保をノーリスクできるという寸法です。
読者の皆さまもご自身のテンプレートを作ってみてください。
Grammatical Range and Accuracy(文法の多様性と正確さ)
この評価基準を満たすためには、ズバリ、多様な文法をミスなく使いこなせることを採点者に示すことが重要です。
私がWriting 7.0取得した際に使っていた文法事項を以下にリストアップします。
- 受動態 例)It is said that Japan is good
- 名詞のカンマ修飾 例)I love monja-yaki, a Japanese traditional food
- 名詞のwhich修飾 例)I went to Tokyo, which is located next to Kanagawa
- 現在完了進行形 例)Rakuten has been focusing on mobile phone business
- 分子構文 例)He proposed to her, sharing their memories
- 倒置構文 例)Never have I seen a pandemic like COVID
ご紹介した文法事項を1つ前のLexical Resource(語彙の幅と正確さ)で解説したように、テンプレートの中に織り交ぜることで、文法レベルと正確さが格段に上がります。
是非、テンプレート作成の際には意識してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
Task2の攻略には、採点基準を満たすためのテンプレートの作成が有効です。
テンプレートを作成して省エネでTask2を突破していきましょう。
- 採点基準を満たすテンプレートを作る
- 接続詞やつなぎ表現には難しい表現は必要ない
- ネイティブらしい表現をテンプレート内に組み込んでしまう
- 様々な文法事項をテンプレート内に組み込んでしまう

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